父の仕事の都合で海外に引っ越したのは私が小学生のころでした。
海外暮らしは数年間続きましたが、中学校の入学時期に合わせて日本に帰国することになりました。
父の仕事が一段落ついたことや、やはり子供の教育は日本で行いたいという両親の希望があったと聞いています。
私自身は海外での暮らしも気に入っていましたし、現地でできた友達と離れ離れになるのも辛かったことを覚えています。
最初は言葉の問題もありましたが、子供は偉大なもので数年も経つとすっかり馴染み、最初から現地で育ったかのように友達とは会話できるようになっていたのです。
友達との別れは私の人生の中でもとても悲しい出来事でしたが、数年経った今でも手紙やインターネットを通して交流は続いています。
日本に帰国することになった私にとって、一番の問題は学校への入学でした。
これまでの環境を考えると公立よりも私立で、できれば中学英語受験を活用したいと両親は話してくれました。
私も両親の考えに賛成し、公立よりも私立への入学を目指すことが決まったのです。
ここで問題になるのが中学英語受験をクリアするための英語力です。
帰国子女というだけでは入学することはできませんし、自分の英語力を自ら証明する必要があります。